輸入冷凍機部品:サーモフィンとキャレルの特徴、氷山集団とXMKの製品の違い
輸入冷凍機部品の特性とメーカーごとの選定ポイントを徹底解説
冷凍や冷蔵設備の効率化、遠隔管理システムの導入を検討する際、海外製の「輸入冷凍機」や高性能な「輸入部品」の活用は有力な選択肢です。しかし、国内メーカー品とは仕様が異なるため、「どの部品を選べばよいかわからない」「メーカーごとの違いが不明確」といった課題を抱える担当者様も少なくありません。
ここでは、世界的に評価の高い「サーモフィン(Thermofin)」の熱交換器と「キャレル(CAREL)」の制御システムの特徴について解説します。
さらに、株式会社ゼファーテックが連携する主要メーカーである「氷山集団(Bingshan)」と「XMK Refrigeration」を例に挙げ、それぞれの製品特性の違いや、採用される圧縮機の種類による使い分けについても詳しく紹介します。
ドイツ:サーモフィン(Thermofin)の特徴
冷凍機の性能を大きく左右するのが、熱交換器の効率です。ドイツに本社を置くサーモフィン(Thermofin)社は、産業用および商用冷凍設備向けの熱交換器における世界的リーダーであり、日本国内でも導入が進んでいます。
高い伝熱効率を実現するフィン構造
サーモフィン型熱交換器の最大の特徴は、金属管の表面に取り付けられた多数のフィン(放熱板)の構造にあります。従来の平滑管に比べて空気との接触面積が大幅に増加するため、同じ設置スペースでも20~30%高い熱交換効率を実現します。これにより、冷凍機全体の消費電力を削減し、ランニングコストの低減に寄与します。
用途に合わせた最適な「原材料」の選定
サーモフィン製品は、設置環境に応じてフィンやチューブの材質を柔軟に選択できる点も強みです。
銅(Copper)
熱伝導率が高く、標準的な仕様として広く採用されています。
アルミニウム(Aluminum)
軽量でコストパフォーマンスに優れ、欧州市場で主流です。
ステンレス(Stainless Steel)
耐腐食性が高く、アンモニア冷媒や、沿岸部・化学工場などの過酷な環境に適しています。
イタリア:キャレル(CAREL)の特徴
冷凍機の「頭脳」にあたる制御システムにおいて、圧倒的なシェアと技術力を持つのがイタリアのキャレル(CAREL)社です。単体機器の制御だけでなく、システム全体の最適化を実現する統合性の高さが特徴です。
電子膨張弁による精密制御と省エネ
キャレル製品の代名詞とも言えるのが、高精度な「電子膨張弁(EEV)」です。
ステッピングモーター駆動により、従来の機械式膨張弁では不可能だった微細な冷媒流量コントロールを実現します。負荷変動に対して瞬時に反応し、過熱度を常に最適に保つことで、とくに部分負荷運転時において顕著な省エネ効果を発揮します。
統合管理とオープンネットワーク対応
キャレル(CAREL)のプログラマブルコントローラー(pCOシリーズなど)は、圧縮機、ファン、バルブなどを統合的に制御可能です。
また、ModbusやBACnetといった世界標準の通信プロトコルを標準装備しているため、他社製のPLCや中央監視システム(BEMS)とも容易に連携できます。これにより、遠隔地からリアルタイムで運転データを監視し、異常の早期発見や予防保全を行うことが可能になります。
氷山集団の製品とXMKの製品の違い
輸入冷凍機を選定する際、メーカーごとの得意分野や設計思想の「違い」を理解することが重要です。
株式会社ゼファーテックがパートナーシップを結ぶ「氷山集団(Bingshan Group)」と「XMK Refrigeration」を比較しながら、その違いと、採用されている技術について解説します。
前提知識:冷凍機の心臓部「圧縮機」のタイプによる違い
両メーカーの違いを理解するには、まず搭載される「圧縮機(コンプレッサー)」の種類と特性を知る必要があります。用途に応じて、以下の3タイプが使い分けられます。
| タイプ | 特徴とメリット | 主な適用範囲 |
|---|---|---|
| スクロール | 静音・高効率。振動や騒音が少なく、省エネ性能が高い。構造がシンプルで故障リスクが低い。 | 店舗用ケース、中小型の冷蔵・空調設備 |
| レシプロ(往復動式) | メンテナンス性・汎用性。高圧力に対応可能で修理もしやすい。負荷変動への対応力が高い。 | 冷凍倉庫、食品工場、プロセス冷却 |
| スクリュー | 大容量・高耐久。連続運転に強く、大規模な冷却能力を持つ。 | 大型の物流倉庫、化学プラント |
氷山集団(Bingshan Group)の特徴:大規模・信頼性
中国最大級の冷凍空調設備メーカーである氷山集団は、パナソニック等との合弁事業も手掛ける巨大企業です。
得意分野
スクリュー冷凍機や大型レシプロ冷凍機を中心とした、大規模プラント・物流倉庫向けの製品ラインナップが充実しています。
違い
「大量生産によるコストメリット」と「大手ならではの品質管理」が強みです。標準化された大型ユニットを導入したい場合に最適です。
XMK Refrigerationの特徴:柔軟性・カスタマイズ
XMKは、顧客の要望に合わせたユニット製造を得意とする専門メーカーです。
得意分野
スクロール冷凍機や中型レシプロ冷凍機を活用した、中規模設備向けのユニットに強みを持ちます。
違い
「1台からの特注対応(カスタマイズ)」が可能である点が最大の違いです。「設置スペースに合わせて配管を取り回したい」「特定の熱交換器を組み込みたい」といった細かな要望に対し、柔軟かつスピーディに対応します。
共通の強み:汎用部品によるメンテナンス性
両メーカーに共通する大きなメリットは、世界標準の汎用部品を採用している点です。
圧縮機はBitzerやCopeland、制御機器はDanfossやCarelといった、日本国内でも流通している一流メーカーの部品で構成されています。そのため、メーカー独自の専用部品が多い国産機に比べ、万が一の故障時でも部品が入手しやすく、長期的なメンテナンス性が担保されています。
輸入冷凍機部品の選定は専門知識を持つパートナーと共に
輸入冷凍機には、国内製品にはないコストメリットや、1台からカスタムできる柔軟性といった魅力があります。しかし、その性能をフルに発揮させるためには、サーモフィン(Thermofin)やキャレル(CAREL)といった部品の特性を理解し、氷山集団(Bingshan Group)やXMKといったメーカーの「違い」を見極めて選定する必要があります。とくに複数メーカーの冷凍機や空調機が混在する施設では、各部品の互換性や通信プロトコルの整合性が重要です。
株式会社ゼファーテックは、以下のパートナー企業と強固に連携し、お客様のニーズに最適なソリューションを提供します。
- 氷山集団(Bingshan Group)
- XMK Refrigeration
- サーモフィン(Thermofin)
技術的な設計・施工・保守まで一貫してサポートできるエンジニアリング企業です。ご希望のスペックや予算に合わせて、最適な冷凍機と熱交換器を御社と一緒に探し出しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
PLC(シーケンサ)・モドバス(Modbus)・輸入冷凍機やI・Oモジュール・HACCPなどに関するコンテンツ
- PLC(シーケンサ)システムの仕組みから設計と導入時の注意点まで解説
- PLC(シーケンサ)ソフトの機能と制御方法からメンテナンスまで解説
- 冷凍冷蔵設備を遠隔監視するメリットと導入のポイント
- モドバス(Modbus)を使った遠隔監視の仕組みから現場活用まで解説
- 輸入冷凍機部品:サーモフィンとキャレルの特徴、氷山集団とXMKの製品の違い
- 冷凍機・冷却器の輸入代行|保安対応の流れと活用のメリット
- I・Oモジュールのアナログ10点入力の仕組みとデジタル化手法
- I・Oモジュールを簡単に導入するメリットと注意点を解説
- 食品業界のHACCP義務化で重要な衛生管理とメリット
- HACCP義務化対応の温度管理手順とポイントを解説
冷凍機の輸入部品のことなら株式会社ゼファーテック
| 商号 | 株式会社ゼファーテック(Zypher Tech) |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F |
| TEL | 03-6820-3618 |
| メール | contact@zypher-tech.com |
| URL | https://www.zypher-tech.com |
| 事業内容 |
|